致青野凛
青野凛様へ葉月絵梨依より
拝啓 野凛さん、お元気ですか。
冬至の日が過ぎ去ったばかりです。気温が思ったよりも低くようになり、寒さが切実に感じます。そして今年もいよいよ終わりそうです。正月に雪が降るのは豊年になる前兆だそうです。貴様、そう聞いたことありますかな。
毎日は寒い気がします。天気はほとんどの時間は良いですが、今日は小雨が降ったと見えます。霧雨が降るなんて、驚いたが、反って良い気分になりそうです。小雨のせいか、樹林の四周にもやみやとしてる霧が溢れています。空気の中に一種親切な新年の匂いが充ちます。
「冬はつとめて」とは美しい言葉ですね。
学校の日常は砂を噛むようにだいつまらないです。時おり、神様にそうお願いです。時の流れのスピードが十倍にしますように。
叶うこと出来ないのは当然だが、たまらずに思います。
この頃に、貴様の目に映える冬の景色はどうですかな。きっと同じくないでしょう。そして生活の面白さと素晴らしさが十分でしょう。
とにかく、お体を大切にし、すべてが順調ように。
冬の美しさが感じれば嬉しいです。
敬具 令和元年十二月